🏠 第4回|金利と不動産価格は連動する?
~賢い不動産オーナーが知っている“不動産市況の見方”~
「金利が上がると、家の値段はどうなる?」
最近のニュースで「日銀がマイナス金利を解除」「住宅ローン金利が上がるかも」と聞くと
「価格も下がる?」と心配になる方が多いです。
確かに金利は大きな影響を与えますが、
✅ 市場全体の動き
✅ 地域の需給バランス
✅ 個別物件の条件
これらの組み合わせで結果は変わります。
今回は「金利と住宅市場がどうリンクしているか」を丁寧にひも解きます。
1|金利と不動産市場は「購買力」でつながる
住宅ローンの金利は、住宅購入の“毎月の支払い負担額”を変えます。
たとえば借入4,000万円を35年返済する場合、
金利0.5%と1.0%では月々の支払額が 約 1万円 も変わります。
この「支払える額の減少」が、
✅ 購入希望者が手を出しにくくなる
✅ 借入可能額が減って希望物件を買えない
という形で購買力の減退を生みます。
📈 シンプルなモデルイメージ
金利 | 借入可能額 | 月々返済(概算) |
---|---|---|
0.5% | 4,200万円 | 約105,000円 |
1.0% | 3,900万円 | 約110,000円 |
1.5% | 3,600万円 | 約112,000円 |
このように、同じ返済負担で購入できる物件の価格帯が下がるため、
**売主側も「思ったより高く売れないかもしれない」**局面が出てきます。
2|なぜすぐに価格が下がらないことも多いのか
「じゃあ金利が上がった瞬間に価格が下がるのか?」
実際にはそう単純ではありません。
✅ 住宅はすぐ売買されるものではない
✅ 売主が「高く売りたい」と価格を維持しやすい
✅ 在庫が積み上がるまでに時間がかかる
このため、
成約件数が先に減少→しばらくして価格が調整
という時間差が発生します。
特に2023年〜2024年は、
「取引は減ったが価格は高止まり」という状態が続きました。
これは、
- コロナ禍の在庫不足の反動
- 投資マネーの流入
- インフレヘッジの需要
が影響しています。
※インフレヘッジとは、インフレーション(物価上昇)によって貨幣の価値が下落するのを防ぐため、資産を株式や不動産、貴金属など、インフレ時に価格が上昇しやすいものに乗り換えることです。
3|金利と価格が“連動しやすい”条件
金利上昇が価格にダイレクトに影響しやすいのは、次のような条件です。
✅ 郊外の新興住宅地(代替物件が多い)
✅ 価格帯が高い(ローン依存度が高い)
✅ 投資目的で買われた物件
なぜなら、
「家賃を払うよりローンを組んだほうがお得」
「金利が低いうちに買いたい」
という動機が強い層ほど、
金利上昇に敏感だからです。
一方、都心や駅近など
「住みたい人が多い物件」は、
金利上昇でも一定の需要が残るため価格が粘りやすい傾向があります。
4|金利と心理が市場を動かす
不動産市場は数字だけで動きません。
「心理」がとても大きな影響を持っています。
✅ 「金利が上がるらしい」
✅ 「価格が下がるのでは」
✅ 「今買うのは損かも」
こうした雰囲気が「買い控えムード」を広げ、
実際に取引が減る→価格調整が進むケースも多いです。
だからこそ、
「ニュースを鵜呑みにしない」
「自分のエリア・物件の需給を見る」
という視点が必要です。
5|今後3年の金利と市場シナリオ
2025年以降の動向は、国内外の要因が絡みます。
シナリオ | 金利動向 | 住宅市場への影響 |
---|---|---|
穏やかな上昇 | 政策金利0.1〜0.3% | 買い控えは限定的、価格は高止まり |
中程度の上昇 | 政策金利0.3〜0.6% | 成約減少、徐々に価格調整 |
急上昇 | 政策金利1.0%近く | 住宅ローン負担増→価格下落圧力 |
現状は「穏やかな上昇シナリオが主流」とされますが、
為替やインフレが再燃すれば金利の上がり幅は想定以上になる可能性もあります。
6|今すぐ行動しなくても「情報を持つ人が強い」
このコラムを読んでいる方の多くは、
「すぐに売るわけではない」
「でもいつかは動くかも」
という方だと思います。
大切なのは、
✅ 今の市況を知る
✅ 価格の目安を把握する
✅ いざという時の売却ルートを持つ
こうして選択肢を持っておくことで、
市場が変わった時に慌てず行動できます。
フレクマは“選択肢を用意する”ための場所
「今は売らないけど価格は知りたい」
「金利が上がる中で相談だけしたい」
そんな方でも大歓迎です。
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「相談からでもOK」という気軽さがフレクマの強みです。
まとめ|金利と価格を冷静に見る視点を持とう
- 金利は住宅市場の重要な要素だが、全てではない
- 心理・地域・競合で影響は変わる
- “いつか売るかも”の人こそ情報を先に集めておく
これからの住宅市場は、
「知っている人が先に準備できる時代」です。
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